HomCloudの作者としてはあまりcondaの利用は勧めませんが,以下のような方法でAnaconda/Minicondaを用いてインストールできます.
HomCloudはcondaのパッケージがhttps://homcloud.dev/conda-channel/に用意されており,conda-forgeのパッケージと組み合わせて利用できます.
Windows へのインストールにあたって,
などの場合にはうまく動作しません.これは HomCloud の問題というよりも Python の問題です. 海外製のソフトウェアにはよくある問題です.
この問題の確認のためにコマンドプロンプトを起動します.
コマンドプロンプトはスタートメニューからWindowsシステムツール
→コマンドプロンプト
と探せば見つかるでしょう。
すると次のようなウィンドウが表示されます.
このスクリーンショットだと C:\Users\ohai
と表示されている所の ohai
に対応する場所を見てください.
ここに日本語が含まれていると問題が発生します.
解決策ですが新しいアカウントを作るのが一番手っ取り早い気がします.
Miniconda,もしくは Anacondaをインストールします. 64bit版をインストールしてください.32bit版は対応していません.
Anaconda promptを起動します.以下の操作はすべてここからやります. スタートメニューなどから起動できます.
conda-forgeは公開的なコミュニティ主体で運営されているAnaconda互換パッケージの リポジトリです.以下のようにしてconda-forgeを利用可能にします.
conda config --add channels conda-forge
conda config --set channel_priority strict
homcloud
という名前の環境を
作ってそこで動かすことにしましょう.
ターミナル上で以下のように入力してください.
conda create -n homcloud python=3.8
conda activate homcloud
Pythonのバージョンは3.8,3.9が利用できます(20220315現在,アップグレードでバージョンは変更されます).
必要なパッケージを上で起動したコマンドプロンプトよりインストールします。 以下のように打ち込みます.コピー&ペーストでもOKです。
conda install -c https://homcloud.dev/conda-channel/ paraview homcloud
最後に正常にインストールされているかどうかを調べるためにコマンドプロンプトで以下のように実行します。
python -m homcloud.self_check --no-dipha
2回、Paraviewのウィンドウが開かれます。 最初に開かれたときは、"Apply"ボタンを押して何か表示されてからウィンドウを 閉じてください。 2回目に開かれたときは,赤と白の点が表示されていることを確認してからウィンドウを 閉じてください。
最終的にコマンドプロンプトに以下のように表示されていたらOKです。
/usr/bin/paraview
は異なる表示になっていると思いますが、okが以下のように表示されていれば問題ありません。
Alpha Shape 3 ... ok
Alpha Shape 3 with weights ... ok
Alpha Shape 2 ... ok
Grayscale 2D bitmap ... ok
Binary 2D bitmap ... ok
Binary 2D periodic bitmap ... ok
Rips filtration ... ok
Plotting PD ... ok
Paraview path: /usr/bin/paraview
Paraview fake invoke ... ok
Paraview real invoke (VTK voxel) => Click "Apply" button and close opened window ... ok
Paraview real invoke (python pointcloud) => Close opened window ... ok
せっかくなのでチュートリアルを動かしてみましょう。 python-tutorial.zip からダウンロードして展開してください。
次にチュートリアルで利用する jupyter notebook をインストールします。
conda install jupyter
でインストールできます。インストール後、tutorialフォルダで
jupyter notebook
とするとブラウザがポップアップし、jupyter notebookが起動します。 ここでチュートリアルのフォルダから チュートリアルを始めてください。いくつかチュートリアルがありますが、 pointcloudが一番やりやすいでしょう。