ここではMac用のソフトウェア管理ができる、 homebrew を用いたインストールを紹介します。
Xcode からインストールします。Xcode は App Store からインストールできます。 Xcode 6.1以降では、インストールする際、 Xcode commandline tools も 同時にインストールされますが、もし手動でインストールする場合は finder で
/Applications/Utilities/Terminal.app (または ターミナル.app )
にあるターミナルを起動し、以下のコマンドを入力してインストールします。 以下、コマンドを入力するという説明はこのターミナルに指定の文字列を1行ずつ入力 してエンターボタンを押して実行するという意味になります。 コマンド名+オプション という形をしていることが多いですが、フォントによっては半角スペースが見辛いこともありますので注意してください。
xcode-select --install
Xcode をインストールした後、引き続き以下のコマンドを入力すれば、ruby によって homebrew もインストールされます。
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
途中、管理者のパスワードを聞かれた場合は適宜入力してください。
homebrew を使うことで、様々なパッケージをターミナルからコマンド入力するだけで、依存関係を考慮したり、必要なパッケージ類をまとめてインストールことができます。 例えば、ターミナルで以下のコマンドを実行すれば、インストールされます。
brew install cgal python3 cmake open-mpi qt
Paraviewもインストールします. https://www.paraview.org/download/から適当なパッケージを探してインストールしてください.
手順2で Python がインストールされると pythonのパッケージ管理システム
である、pip
が使えるようになります。必要な以下の Python パッケージは
pip
を使ってインストールします。
ターミナルで以下のコマンドを入力すればインストールできます。
pip3 install numpy scipy matplotlib PyQt5 scikit-learn msgpack-python Pillow forwardable Cython jupyter
pip3 install ripser
pip3 install homcloud
以上で、MacOS への homcloud のインストールは完了です。
Paraview は例えば /Applications/ParaView-5.4.0.app といった名前でインストールされます。
これを HomCloud に教えてやる必要があります。
環境変数 HOMCLOUD_PARAVIEW_PROGRAMNAME
を設定します。
まずはターミナル上で echo $SHELL
とすることで使っているシェルを確認します.
/bin/bash
と表示された)以下のような行を ~/.bash_profile
に追加します。
export HOMCLOUD_PARAVIEW_PROGRAMNAME=/Applications/ParaView-5.4.0.app
設定を反映させるためにシェルを再起動します.(exec $SHELL -l
)
/bin/zsh
と表示された)以下のような行を ~/.zshenv
に追加します。
export HOMCLOUD_PARAVIEW_PROGRAMNAME=/Applications/ParaView-5.4.0.app
設定を反映させるためにシェルを再起動します.(exec $SHELL -l
)
それ以外を使っている人は自分でなんとかしてください.
最後に正常にインストールされているかどうかを調べるためにターミナルで以下のように 実行します.
python3 -m homcloud.self_check --no-dipha
2回,Paraviewのウィンドウが開かれます. 最初に開かれたときは,"Apply"ボタンを押して何か表示されてからウィンドウを 閉じてください. 2回目に開かれたときは,赤と白の点が表示されていることを確認してからウィンドウを 閉じてください.
最終的にターミナルに以下のように表示されていたらOKです./usr/bin/paraview
は異なる表示になっていると思いますが,okが以下のように表示されていれば問題ありません.
Alpha Shape 3 ... ok
Alpha Shape 3 with weights ... ok
Alpha Shape 2 ... ok
Grayscale 2D bitmap ... ok
Binary 2D bitmap ... ok
Binary 2D periodic bitmap ... ok
Plotting PD ... ok
Paraview path: /usr/bin/paraview
Paraview fake invoke ... ok
Paraview real invoke (VTK voxel) => Click "Apply" button and close opened window ... ok
Paraview real invoke (python pointcloud) => Close opened window ... ok
以上でインストールは終わりです。
一部の計算を高速化するために dipah というプログラムをインストールすることができます (しなくとも大半のことはできます).
https://github.com/DIPHA/dipha/archive/dipha-2.1.0.zip からzipファイルを ダウンロードしてきてインストールします.
unzip dipha-dipha-2.1.0.zip
cd dipha-dipha-2.1.0
cmake .
make
すでに PATH の通っているディレクトリに dipha をコピーします。
cp diphaのある場所/dipha PATHの通っているディレクトリ
例) cp ~/dipha/dipha /usr/local/bin/
PATH の通っているディレクトリがどこかは
echo $PATH
というコマンドで確認することができます。